AI/IT

「技術を創る」ことは、「未来を創る」こと。

「技術を創る」ことは、「未来を創る」こと。
// PROFILE
滋慶学園COMグループ
名誉教育顧問
明松 真司 先生

釧路高専、東北大学を卒業後、㈱PolarTechの代表として地方DX人材育成、 AI/IT等の研修や講義、書籍執筆を行う。著書に「ディープラーニングG検定問題集」等。高専塾「ナレッジスター」創業者にして、日本ディープラーニング協会認定AIジェネラリスト。

「IT」という言葉を聞いたことがありますか?ITはInformation Technology(インフォメーション・テクノロジー/情報技術)の略語で、コンピュータやインターネットを用いたあらゆる技術の総称です。しかし、ITは単なる技術の集まりではなく、私たちの生活や社会を根本から変革する力を持っています。

数十年前まで、ITは「怪しい」「よくわからない」というイメージを持たれていました。しかし、今やITは私たちの広い世界を支える「基盤(インフラ)」となっています。この変化の速さは驚くべきものです。

20年前には「インターネットなんて怪しい!」と言っていた人が、今では当たり前のようにネットショッピングを楽しんでいます。「コンピュータなんてよくわからない!」と言っていた人が、今ではスマートフォンでYouTubeを楽しんでいます。これらの例は、ITがいかに急速に私たちの生活に浸透し、そして私たちの行動様式を変えてきたかを如実に示しています。

世の中の様々な便利な道具、革新的な技術がITによって実現されていくにつれて、私たちの「生活」は、知らない間にすごいスピードで変わっています。今この世界では、「インターネット」に触ったことがない人や「スマートフォンを持っていない人」に出会うほうが難しいでしょう。これらの事実は、ITがいかに私たちの生活に深く根付いているかを示しています。

ITの世界に飛び込むということは、「進み続ける最先端」に飛び込むということなのです。そう考えると、なんだかとってもワクワクしませんか?

世界をひっくり返す「AI」(人工知能)

ITの中でも、特に注目を集めているのが人工知能(AI)です。現在、世界中がChatGPTなどをはじめとする生成AIブームに席巻されています。過去に世界中がAIブームで大騒ぎになったことは何度もありましたが、2010年代から脈々と現在まで続くAIブームは、過去に例がないほどのインパクトを持っています。

過去のAIブームは主に研究レベルの話題で、一般の人々の生活にはあまり影響を与えませんでした。しかし、現在のAIブームは実際に我々の日常生活をひっくり返すほどの強力なAIが実現されています。私たちは今まさに、AIによる「前代未聞の大革命」の真っ只中にいるのです。

あまりにすごいAIの力により、ITの世界の「当たり前」が、日々どんどんひっくり返っています。そして、ITの「当たり前」がひっくり返るということは、私たちの「日常生活」もつられてどんどんひっくり返っていくことを意味します。

自動翻訳技術により言語の壁がどんどん低くなり、画像生成AIによってプロのデザイナーでなくても高品質な画像を作れるようになりました。さらに、自動運転技術の進歩により、近い将来、車の運転の概念が大きく変わるかもしれません。

よく言われる「AIに仕事が奪われる」「AIが人間よりもすごくなる」という論調は、もはや遠い未来の夢物語ではありません。これは、AIがあまりにも便利すぎて、「もはや人間がやらなくても良いんじゃないか」ということが増えることによる弊害です。

すごく便利な技術が実現されたことにより、よいことと良くないことが光と影のようにたくさんたくさん生まれています。AIによる医療診断、災害予測、教育の進化などの「光」がある一方で、プライバシーの問題、雇用の変化、失業の可能性、AI依存による人間の能力低下といった「影」も存在します。

私たちはこんな「激動すぎる」世界で、どうやって生きていけばよいのでしょうか。

「使いこなす」人になろう

答えは簡単です。AIも、ITも、「使いこなす」側の人になることです。この便利すぎる、そして、便利すぎるあまり厄介な技術を、自由自在に使いこなし、世の中の役に立て、世の中を便利に変えていく側の人になる。それがこのIT時代に「乗りこなす」ということなのです。

そんな人達のことを、世の中では「ITエンジニア」「AIエンジニア」と呼びます。彼らは単に技術を理解するだけでなく、その技術を使って実際の問題を解決し、新しい価値を生み出す人々です。
ITエンジニアやAIエンジニアの仕事は多岐にわたります。私たちが日々使うアプリやウェブサービスを作るソフトウェア開発、大規模なITシステムを設計し効率的に運用するシステム設計、膨大なデータから有用な情報を引き出すデータ分析、機械学習モデルを作成し様々な分野に応用するAI開発など、その活躍の場は広範囲に及びます。これらの仕事は、単に技術的なスキルだけでなく、創造力や問題解決能力、コミュニケーション能力など、多様なスキルを必要とします。

実は、今この世の中には、「AI」という技術があまりにも急速に発達し続けるあまり、「こんな得体のしれない技術は認めない!」「気持ち悪い!」と、AIを拒否する人たちもたくさん現れています。それはそれで、さまざまある個々人の意見のひとつではあるでしょう。
しかし、既にここまで急速な発展の波に乗ってしまっている技術の進歩は、「嫌だ!」「認めない!」と騒いだところで止まったり、遅くなったりするものではありません。時代の流れというものは、良くも悪くもそういうものなのです。
だったら、そんな進歩の波にのりこなし、自分の手で自由自在に操り、世の中を「よく」変えていく人材になってしまうほうが、なんだか「前向き」だなって気持ちになりませんか。

AIを例にとって見れば、AIがもつ強大な力を自由自在に操り、それを人間の力と合わせて、今まで不可能だったことを可能にしていく。そんなことが出来たら、すごく素敵だと思いませんか。夢があると思いませんか。

「守る」ことの重要さ

技術の発展には、常に光と影がつきものです。新しい技術が生まれ、普及すればするほど、それを悪用しようとする人々も現れます。そこで重要になってくるのが、技術を「守る」という視点です。

例えばAIのような技術により様々なものが生まれ、世の中で使われるようになっていくと、それに伴って、それらを「悪用」しようとする人、さらに「無防備に」使ってしまう人が自ずと増えていきます。さらにそれが個人であればまだしも、大きな会社などの組織が無防備な状態でいろいろな技術を使い、悪意のある誰か(クラッカー)により攻撃をされ、重要な情報が流出してしまったり、壊されてしまったりというリスクも多大にあります。

便利なものが生まれたら使う人が増え、使う人が増えれば「無防備に」使う人も増えるのです。

結果として、そのような人や組織を「守る」仕事も、この時代における非常に巨大な役割です。悪意のある攻撃者から、サービスの利用者を守る専門家は、ホワイトハッカーと呼ばれます。ホワイトハッカーという職種は、世の中が便利になればなるほど、必然的に需要が大きくなっていくものです。ホワイトハッカーとして活躍するためには、高度な技術力だけでなく、強い倫理観と責任感も必要です。ホワイトハッカーは、デジタル社会の「守護者」とも言える存在なのです。

「基礎力」と「実践力」をともに育てる専門教育

ITエンジニア、AIエンジニア、ホワイトハッカー。これらの職業に共通して必要とされるのが、「基礎力」と「実践力」です。最先端に立ち、さまざまなものを実現したり、守ったりするためには、非常に高度な専門的スキルが必要です。

IT全般における確固たる知識、すなわち「基礎力」は、技術の根幹を理解し、新しい技術にも柔軟に対応するために欠かせません。プログラミングの基礎、コンピュータサイエンスの理論、ネットワークの仕組み、データベースの基本、セキュリティの基礎知識など、これらの基礎知識は、技術の進歩に関わらず、長く役立つものです。

しかし、基礎を知っているだけでは不十分です。実際に解決策を作り、それに伴って手を動かし、具体的に何かを実現したり、脅威から誰かを守ったりという「実践力」も必要不可欠です。実際のプロジェクトへの参加、インターンシップ経験、企業の方々と協力した社会問題解決など、様々な実践的な活動を通じて身につけていく必要があります。

この基礎力と実践力の双方を兼ね備える人材こそが、まさに日本、世界の最先端を牽引していく「鍵」となります。

仙台デザイン&テクノロジー専門学校の「実学教育」

仙台デザイン&テクノロジー専門学校が常に目指すのは、「基礎力」「実践力」をどちらも身につけ、実際に誰かの役に立ったり、最先端を切り開いたりできる、そんな人材を丁寧に育てていくことです。例えば、数学やプログラミングの授業はもちろん大切ですが、それらのような座学的な勉強ばかりをしていても、実践力は身につきません。

ですので、本校では実際に世の中で活躍する企業の方々と手を組んで実際の課題解決を行なったり、作り上げた成果を世の中に発表し、さまざまなユーザに使ってもらったりなど、「実践的」な学び(実学教育)を何よりも大切にしています。

この体験の中には大変なこともたくさんありますが、それを遥かに上回る楽しさ、やりがい、そして何より、「技術を通じて人の役に立つ」という何者にも代えがたい体験からくる充実感に満ちています。このような経験を在学中に「身を持って」し続けることで、その経験が実際の社会においてみなさんが活躍するときの「血肉」となります。そしてそれが、「誰かの役に立てる」人材としての、みなさんの底力になるのです。

IT・AI業界で活躍するためには、常に学び続ける姿勢が不可欠です。技術の進歩は非常に速く、昨日の最先端が今日には当たり前になっていることも珍しくありません。そのため、本校では「学び方を学ぶ」ことにも重点を置いています。自ら課題を見つけ、解決策を模索し、新しい知識を吸収していく力。これこそが、変化の激しいIT・AI業界で長く活躍するための鍵となるのです。

さらに、グローバルな視点も欠かせません。IT・AI技術は国境を越えて急速に広がっており、世界中の人々と協力して仕事をする機会が増えています。そのため、英語でのコミュニケーション能力や異文化理解力も重要なスキルとなります。本校では、海外の教育機関や企業とも連携し、グローバルな環境で学ぶ機会を提供しています。

一緒に「未来を創る旅」に出よう。

IT・AIという分野は、単なる「仕事」以上の意味を持っています。それは、技術を通じて社会の課題を解決し、人々の生活をより豊かにする可能性を秘めた分野なのです。例えば、AIを活用した医療診断支援システムは、医師の負担を軽減しつつ、より正確で迅速な診断を可能にします。また、ビッグデータの分析を用いた都市計画は、より効率的で住みやすい街づくりに貢献します。こうした例を見ても、IT・AI技術が社会に与える影響の大きさが分かるでしょう。
みなさんの中には、「自分にはそんな難しいことはできない」と思う人もいるかもしれません。しかし、全く心配する必要はありません。誰もが最初から全てを知っているわけではありません。大切なのは、好奇心を持ち、挑戦する勇気を持つことです。本校では、誰もが無理なく学ぶことができる、一人一人のレベルに合わせた丁寧な指導を行っています。
「学び」というのは、しんどくもあり、何よりも楽しいものです。新しい知識を得る喜び、難しい問題を解決したときの達成感、そして自分の作ったものが誰かの役に立つ充実感。これらの経験は、必ずみなさんの人生を豊かにするでしょう。
仙台デザイン&テクノロジー専門学校では、そんな「骨太」な学びを、全力でみなさんにお届けしています。私たちは、みなさん一人一人の可能性を信じています。そして、その可能性を最大限に引き出し、IT業界で輝く人材として送り出すことを使命としています。

未来は、技術を理解し、使いこなせる人々によって作られていきます。その未来の主役に、あなたもなってみませんか?ワクワクするような可能性に満ちた業界で、あなたの夢を実現してみませんか?

私たちは、あなたの挑戦を心待ちにしています。
さぁ、一緒に「未来を創る旅」に出よう。